2011年05月20日(金)

励ますも言葉、傷つけるも言葉

カテゴリー : 震災

釜石市 2011.5

釜石市 2011.5

「見つかっただけでもよかった。」

そう言われたとき、自分の無神経さを感じずにはいられません。

仮設住宅ができてきて、避難所からそちらに移られる方のための

引っ越しの手伝いがあります。

おおよそ、ありがたがられるボランティア、

その勢いで、軽々しくしゃべってしまうことがありました。

「仮設住宅に行かれるのですか、ひと安心ですね。」

何気ない自分のひと言。

「津波で家族が、いなくなりました。3人だけで住むことになりました。

娘は見つかったんですが、おばぁちゃんは、まだ…。」

落ち着かれているようで、その奥の深い悲しみ。

ここは、まぎれもなく被災地なのです。

誰も好き好んで仮設に住みたくないし、それ以前に家と家族を

失っているかもしれないという現実。

そう言われたとき、言葉を失います。

かける言葉を自分は持っていません。

そんなとき

一緒に手伝っていた、となりのおじさんが、

「でも、頑張ってください。」

とっても温かい口調で、その女性を励まされ

自分は救われた気分になりました。

ことばの重みを知った日があります。